ぼくのメジャースプーン

昨日書いた日記の中で
がっつり読んでしまった小説っていうのがこれ



ぼくのメジャースプーン    辻村深月 
講談社文庫



ヲタもだちのぴーりんさんがブログで推してたんでね
読んでみた
ぴーりんさんは結構ブログ内でいろんな作品紹介してくれてるんでね
まあ、ヲタがおもろいっていうものはやっとけ!の格言にしたがって
なんか見たい時とか読みたい時の参考に使わせてもらってるんだけど
おいら的には、めっちゃくちゃ嵌るか箸にも棒にもかかんないかの二極に分かれる不思議な感性の人
ん?おいらの感性が極端なのか?
まあ、それはさておき
今回のこれ
ぼくのメジャースプーンは、がっつり嵌ったねぇ
一応前情報ってかネットの感想とかさらっと見てから読んだんだけど
思ってたのと全然違ってた
読む前の印象はちょっとSFチックな感じで少年が困難を乗り越えて少女救うみたいなのを想像してたんだけれども
全然違って
なんて言ったら良いか
少年の戦いの記録って感じだったかな
少年故の直情的な思想が
経験豊富な大人、物語の中では大学の先生なんだけど
つか、基本少年と大学の先生との間で交わされる話が中心のお話ですが
その、先生との会話によっていろんな事
命とは正義とは法律とはそして罪と罰とかそういったものを
考え、そして答えを出していく
そんな物語
おいら自身、若い頃よく考えた答えなど無い問いについて真正面から考えてる様が
こうなんていうか入ってくる
まあ、もっとも、おいらの場合は当事者になったことは無いので
いつの頃からか、こういった哲学的なことを考えるのは辞めてしまったけどね
この少年はちゃんと考えて結論を出す
結論を出す過程がどうしようもなく切ない
なんていうか
先生とのやり取りの間は興味深く読んで
そのやり取りが終わり、さて今日はこの辺でやめとくか
などと思っていると
あの思いを忘れるなとばかりに切ない場面に・・・
その辺の繰り返しで朝まで読んでしまったっていう感じかなぁ



そして、おいらの持論の中に
誰々の為なんて言うのは有り得ない
自分がその人の笑顔を見たいから
自分がその人にちゃんとして欲しいから、そんな姿が見たいから
自分がその人とうまくやっていきたいからとか
結局は全部自分が願ってる事であって
それは誰かの為じゃなく結局は自分の為
っていう思いがあって
この物語はそんなことも真正面から扱ってる
っていうか、他人からそういう事を聞くのが新鮮で
こう、なんか、同じ事考えてる人が居るんだ
なんて思えて嬉しかった
しかも、そこに答えをくれてる
最後の秋先生の言葉がどれだけ心に沁みたことか・・・




まあ、なんていうか
書きたいことは尽きないのだが
そこそこ長文になってきたんでこの辺にしとくか・・・